B.M.S.メルマガ バックナンバー

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL21
<同質化の罠にはまっているんです>をお届けします。

衆議院解散、また選挙ですね。
駅前には普段見かけない候補者が立ち、幟(のぼり)を立てて声を枯らして呼びかける。
街には選挙カーが拡声器で名前を連呼し選挙のために雇ったアルバイトのカワイコちゃんが通り過ぎる人に必死で手を振る。
選挙カーを降りた候補者は街行く人に歩み寄り笑顔を振りまき頭を下げて次から次へと握手する。

よくある選挙の光景ですね。

・・・・で終わらせてはいけないんです。

「そうか〜〜あ〜やって人(票)を集めるのか」
「これを自分のビジネスにどうやって応用したらいいだろう?」

そう考えるんです。

昨今は大半がweb集客に頼り、作品撮影だ、ブログだ、クーポン企画だ。
結局効果があると思い込んでみんながこぞって同じ事をする。
結果、かつては効果があったけど。
素敵なスタイル写真も一所懸命書いたブログも、どこも同じだからもうお客を惹き付けないんです。
ここでも同質化競争の罠にはまっているんです。

素敵な写真をアップしたら予約がどんどん入る?
ブログを書けばどんどん新規がやってくる?
そんな時代じゃないことに気がついているのに・・・。

それにかかる手間と労力は見合っているだろうか?
撮影に要する費用と時間はどれくらい?
ブログにかかる時間はどれくらい?

検証した事がありますか?

どうしたらいいかを考えた事がありますか?
わたしもこのご時世、web集客を利用しています。
しかし、そこには他とは違う工夫をしているんです。
だから大きな成果が出ています。
わたしのところは、元来安いのでクーポンだから、新規の方限定等の特価でアプローチアはしていません。
新規限定は、既存客をないがしろにしているということに気がついてください。
割引はオープニングセール含めて、損益分岐点を超える客数が集まったらしないことです。(長くても半年間くらい)
集まらないのは、チラシの内容がお客様の要望とマッチしていないからです。
いかに見ていただくか、いかに知っていただくかに力をかけているんです、

皆さんのところは、とどのつまり低価格店を否定していながら大胆なクーポン値引きで客を呼んでいるなんて、笑えない事態に陥っていませんか?

美容室のビジネスは、小商圏なんです。
店に通ってくれる範囲の人に知らせればいいんです。
だけど徹底的に知らせるんです。
徹底的に知らせるという事が大事なんです。
それをしたところにお客さまは集るんです。

経営には原理原則があるんです。
手探り経営には壁があるんです。

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL22
< 偉い?いや”すごい”ですよ >をお届けします。

 

「みんな何になりたい?」
「僕はお金持ち」
「わたしはお客さまに愛される美容師さん」

わたしはサラリーマン時代に偉くなりたかった。
部長、本部長、役員、社長。
その想いで一所懸命仕事をし順調に出世もしていました。

あるとき一人の若いスタッフと酒を飲む機会があり
そのとき「なあ、偉くなろうぜ』「そうしたら色々な事ができるんだぜ」と若い彼に話すと彼は「僕は偉い人にはなりたくない」と言うんです。
その答えにちょっと落胆して「なぜだよ」と聞くと

「ぼくは・・・偉い人よりすごい人になりたいんです」

この言葉は衝撃でした。
「なんと自分は愚かな考えを持っていたんだ」と心底思いました。

偉い社長なんて誰も求めていません。
すごい社長を求めているんです。

わたしもそうであったように多くの人は、間違った考えで生きています。
だから上手くいかないんです。

先日、人で困っていない会社の事を書きました。

___________________________
<その一節>
ただ経営者が従業員に働いてもらっていることに感謝し常に「ありがとう、ありがとう」と口にしているんです。
そしてことあるごとに従業員一人ひとりの顔を思う浮かべ従業員のことを案じる店(会社)なんです。
そして、もっと一杯給料を払えないかと考え、働く従業員の仕事を常に見直す店(会社)なんです。
こうした店(会社)は、このご時世でも人に困ってはいません。
___________________________

するとコメントに<うちの社長にも見習ってもらいたいよ>なんて・・・・。

社長にロマンの無い会社(我欲の会社)なんて長続きしないんです。
そこそこの収入で満足する社長の会社は先が無いんです。

よくイチローや宇宙飛行士の方の幼いときの作文が紹介されるじゃないですか。
彼らは、まだ何も無い時から壮大な目標を掲げ、それに打ち込んで来たんです。

理美容業界の市場規模は2兆円
その中で1番の阪南理美容でも350億円程度
シェアでいったら2%にも満たないんですよ。
店舗数は600店舗 仮に理美容サロンが35万店としたら
0.2%なんです。

夢がありますよね。ロマンがありますよね。

すごい事をやりましょうよ。
すごい店(会社)を作りましょうよ。
すごい経営者と言われるような仕事をしましょう。

 

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL23
< 消費者の意を汲むんです >をお届けします。

 

9月27日の読売の朝刊の一面に掲載されていた
「将来不安、節約志向変らす”という記事をお読みになりましたか?その関連記事が9面にも”伸び悩む可処分所得”という見出しで記されていました。

お金が無いんじゃないんです。
将来不安から蓄えに回す分、生活に使えるお金が限られているんです。
日本人ってまじめですね。やはりキリギリスではなく蟻なんですよ。
この記事の中で29歳以下の人が手取りから消費に回したお金が、’01年
75.9%だったのが、’16年には64.5%まで低下したと記されてました。それだけ貯蓄に回す額を消費者は増やしているんです。

だから失業率が下がっても、給与が上がっても消費は増えるどころか、さらに節約しようというトレンドによって停滞しているんです。

また、この記事にはイオンの社長が「消費者にとって必要なモノを安く買う事は普通だ」と述べています。

さて、ここであなたに聞きます。

【あなたは消費者の味方ですか?】

【あなたは消費者にどのような手を差し伸べてますか?】

時が流れパラダイムは転換したのです。
昔のような価値観ややり方では、もう通用しないんです。

技術は高く売りたいは、売り手の思い。
できるだけ安く済ませたい。これが買い手の思い。

成長している会社は買い手の意を汲み自らを変えます。
記事には更にイオン傘下のダイエーは、期間限定で10%〜20%値引きする商品を600から1200に拡大したら販売数量は前年に比較し3割も伸びたと記されていました。

それほど消費者は価格に敏感に反応するんです。
消費者は消費者の味方の店に足を運ぶんです。

まちがえないでくだしさいね。
価格を下げろと言っているのではありませんよ。
展開を一から考え直すべきだと言っているんです。

無知は恥ではない。
学べば済むこと。
むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。

 

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL24
< 立場を自覚してください >をお届けします。

 

美容サロンの総数は24万店?これが実際の数字かどうかはわかりませんが、驚くほど多いということは間違いありません。その大半が零細の家業です。
私にはそれが何故なのか、不思議でたまりませんでした。
美容は成長市場だし、髪は伸びるので需要が枯渇する事はないし、働き手である美容師さんも50万人もいるんですよ。
ビジネスは小商圏、一人当たりの単価も荒利益率も高い。
それなのに大きな会社は、ほんのほんの極一部。
零細がひしめき合っている業界なんです。

あるとき友人とそんな話をしていて、ふと気づいたんです。
「あっ、そうか〜〜」「そうなんだ!!」

それはね、美容室を営む人の99.9%は、美容師さんだからです。
だから「経営の事を知らない」・・・そんな事は言いません。
美容師さんゆえに美容師さんの気持がわかるんですよ。
お客さまを一杯担当していたからお客さまの事をよく知っているんですよ。
いつもスタッフの事、お客さまの事を考えているんですよ。
それはそれで素晴らしい事なんですが、それだけにスタッフという立場から経営者という立場に変われていないんですよ。
スタッフの立場ですべてを考えるから、重箱の隅ばかり意識が向かい、技術がどうだ、材料がどうだ、教育がどうだ、広告がどうだと、まさに木を見て森を見ずなんですよ。

経営は科学です。
経営の善し悪しは決算書と言う経営数字で判断するんです。
そのことはきっとみんな知っていると思うんです。
しかし普段は、そこに意識を置かない。
意識しているのは、店内のお客さまをどうするか?
「数字は苦手だから」を美容師経営者の常識と思い込んでいるんです。
それは私に言わせれば店を任されている大手チェーン店長の仕事以下なんです。
中には店が繁盛し2店、3店出す人もいるでしょう。
しかし、そういう人も経営者というより勢いだけの博打打ちと同じなんです。

成長する立派な企業「造り」ではなく、99.9%の美容室経営者は繁盛店「作り」をしているんです。
この「造る」「作る」の違い、(舟を造る 学校を造る) (料理を作る、棚を作る)おわかりになりますか?
作るは比較的小さなモノで、(作業と呼べるレベル)、それに対して「造る」は大きなモノで、創造するものなんです。

みなさんがやっている事は大きな事ではないんです。

わたしのように外のビジネスの世界から参入した者は、技術の事・サービスの事など皆様方から言わせたら、「なにもわかっていないヘッポコおやじ」でしょう。

しかし私は経営者としての仕事をしています。
永続的に発展し,関わる人すべてが豊かになるような会社造りをしています。
だから10年で50店舗、そして今またFC展開によって店舗数だけでなく活動のエリアも広げる事が出来たんです。
もう、スタッフレベルの思考は卒業しましょうよ。

経営者としての仕事をしっかりしましょうよ。
これからさまざまな事が起こります。
外部環境は大競争時代を迎え、大きく変化します。
そればかりか内部の問題も発生するでしょう。
その時、作ったモノは、いとも簡単に崩れ去ってしまうのです。

経営は科学です。
数字がすべてです。
そのためにも経営(の評価メジャーや)原理原則を学ぶんです。
無知は恥ではない。
学べば済むこと。
むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。
そのために経営の基本を学び、すごい経営者になる礎を築くんです。

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL25
< 気の弱い経営者は読まないで!! ちょっと怖い話 >をお届けします。

「いかがですか?お店?」
大変だ、大変だ。
「そうですね〜」

客は以前より少なくなるは、なかなかお薦めしても受け入れてくれないし、広告費用は高いし、スタッフが業務委託に転身し他所(よそ)に移るは、やっとの思いで新人を採用しても長続きしない。

「そろそろ支店締めなきゃな」なんて思われている方も多いんではないですか?
まあ、支店閉鎖しても本店が残る人はいいですよ。中には1店舗をようやく持ったのに,それが閉鎖(倒産)になってしまう人もいるんですから。

「なんですか?」
「これからもっとそういうところが増える?」
「ほ〜〜そうですか」

「そうそうお節介かもしれませんが言っておきますね」
「営業権を譲渡する?」
「そんなの宝くじの当選番号を当てるようなものでしょう」
潰れる店の営業権なんて0なんです。
「それよりも現状復帰するのに大金がかかるんですよ」
「それも立派に作っていればいるほどね」

仮に居抜き物件として内装、設備を売りたいと考えたら、いくらぐらいの値を付けますか?

「1000万内装にかけたし、300万かけた器具も新品同様」
「500万では売りたいな?」

「はっ、は、は、笑わせないでくださいよ」

仮にその値段を提示しても、人の良い、頭の悪い買い手であっても提示した値段の半値、八掛け、二割引。
これ計算すると提示額の32%、だから160万円ってとこかな?

賢い人は、交渉を長引かせます。
そしてどんどん体力が弱るのを待つんです。
最後「もうただでいいから」と言うのを待つんです。

「じ〜と待つんです」「ニコニコしながらじ〜と待つんです」

ただ他所(よそ)に売られたら困るので,買う気満々の姿勢を見せ、やれ社長の決裁が、銀行の融資がと言って売り手を自分から離れないようにするんです。

そしてだんだん、だんだん苦しくなって売り手は、

「値段を下げるからすぐ決めてくれ」と言って値引きをはじめるんです。
しかしそれでも買いません。
だって、もう時間の問題なんですから。

売り手はげっそり痩せコケて一二ヶ月したら、こう言うんです。
「ただでいいから引き継いでくれ」「お願いします」

そして買い手は笑顔で「わかりました、引き受けてあげましょう」と恩を着せて店を手に入れるんです。

だってそうでしょう。だれかに引き継いでもらわなければ店の現状復帰に相当な費用がかかるんですから。
豪華な店になればなるほど撤退に費用がかかるんです。

ぞっとしませんか?

これ現実なんですよ。
飲食の世界では、こうした撤退物件を専門に出店して高い収益を上げている企業があるんです。

そうそう、ご存じないかもしれませんが、すでにこうした方法で店舗を拡大している美容室企業もあるんですよ。

出店コストを落とす。企業としては当たり前のことじゃないですか。
同様に撤退コストも考えておかなければならないんです。

「内装にこだわった?」「家具に金かけた?」
それがどれほど恐ろしいモノか、経営を知らないからゲームや博打のようなことをするんです。
経営は仮想空間ではなく現実空間に存在するモノなのです。

こうならないために経営の原理原則を学ぶんです。

 

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL26
< 46 2:8 9:1 >をお届けします。

 

この数字わかりますか?
まず、最初の46は、日本人の平均年齢です。少子高齢化が進む中、これからもどんどん平均年齢は上がっていくんです。
特に団塊の世代と言われる昭和22年から25年に生まれた人は、おおよそ1000万人。65歳以上のシニアといわれる層は3500万人 実に総人口の3割近くがシニアなんです。
いつの時代も団塊の世代の動きが世の中を動かしてきたんです。
そして次が団塊ジュニア、団塊世代の子ども達です。
写真でアップしている人口ピラミッドを見れば一目瞭然ですね。
まるで若い女性のボディラインのように・・・バスト ウェスト、ヒップという感じですね。
その後はどんどん先細っているんです。

さて次の2:8、これはマーケティング的に見た富裕層と一般大衆の比率です。
お金持が2割、庶民と言われる人が8割なんですね。
・・・でなにを想像出来ますか?
そうです。一般大衆は富裕層の4倍もいるんです。
日本全体の資産の2割は2%の人が持っているんですよ。

そして最後の9:1、これは推測の数字ですが美容室のマーケティングのベクトルです。
9割の美容室は標準的な価格(中間価格帯)、または高価格帯の店です。
ご自身の店の周りの同業をチェックしてみてください。
低価格帯の店は,多く見えても実は1割程度しか無いんですよ。
なんたって、あの阪南理美容でも650店、理美容室トータルで35万店とすると、その数はわずか0.19%しか無いんです。ちなみにQBハウスは500店です。

これらの数字”46””2:8”9:1”を知って何を感じましたか?

「そうか〜」「なんで自分たちは間違ったマーケティングをしてきたんだろう?」
そう気づいた人は、優秀な人です。
しかし、大半は「へ〜〜それで?」「俺は、俺流を貫く」なんて思われたのではないですか?

それはそれでかまいません。
しかし“46”“2:8”“9:1”という数字から読み取れるのは、俺流を貫くと思われた方がとてつもなく難しいビジネスをしているということなんです。
だって、そうでしょう。
少ない客に多くの店が群がっているんですから。
さらに中高年、老人が増える社会にあって、流行のファションを売ろうとしているんですから。

まるで南極で氷を売っているのと同じなんです。

なぜそうなるかと言うとカリスマの亡霊を背負っているからなんです。この10年、15年の間に店を構えた人、いやもっと昔から、美容はファッションだと思い込んで来たからです。いや、そう思って過ごしたかった美容師さんの夢だったのかもしれません。
一部では美容は間違いなくファッションです。しかし大半は、日本の文化を支える“みだしなみ”なんです。

ここまで話すとおわかりになったと思います。
もし、あなたがこれからビジネスを発展させて行きたいなら目を覚ますんです。
世の中の本当の動きに気づくんです。

最後の最後にもう一つの数字“29”
これは美容師さんの平均年齢です。
日本人の平均が46歳、美容師さんの平均年齢が29歳
46歳の人は29歳の人の気持がある程度わかります。通り過ぎてきたからです。しかし29歳の人は46歳の人の気持はわからないんです。まだ経験したことがないからです。
だからお客さまが求めるモノがわからないんです。
自分と同世代の人を常に基準に考えてしまうんです。
29歳の人なら美を求める世代です。幾らかかっても綺麗になりたい、そう思う世代です。しかし相手は46歳の人です。見た目の美しさより、人としての輝きを求めているんです。
そのために“みだしなみ”を大切にするんです。そして大衆と言われる8割の人は、分相応の出費ですませようと考えているんです。

これが今の世の中なんです。

 

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL27
< あなたが経営しないで誰がする >をお届けします。

美容師経営者の方は器用ですよね。
なんでも自分でこなしていまう。
事業計画もスタッフの教育マニュアルもキャンペーンにプロモーション、さらには広告物の制作、そして作品作りまでなにもかも。

しかし、これ大きな問題だったりして・・
結局,”おいらが大将”であり”おいらが小間使い”
「なんでもおいらがは、やめた方がいいですよ〜」

「俺が俺がの「我(が)」を捨てて、おかげおかげの下(げ)に回れ」

山本五十六の名言
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
さらに
「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
そして
「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」

これなんですよ。
あなたが器用になんでもやればやるほど、部下は育たないんです。組織は大きくならないんです。

そしてあなたが本来やるべき経営をやれなくなるんです。
いや苦手意識から逃げているのかな?

「美容師最高!!」これはスタッフに言わせる言葉なんですよ。
あなたは、経営者。

履き違って「あなたも一緒に美容師、最高!!と美容師にうつつを抜かしていませんか?」

あなたが経営しないで誰がする。

あなたは起業した時から経営者になんです。

経営者がどうあるべきか、なにをなすべきか、この点の知識を正しく持っていないと経営は上手くいかないんです。

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL28
< みんな のんきだな〜 怖いもの知らずかな? >をお届けします。

鳥取県の美容ディーラ、PROPSの清水さんが書いたブログ。
水は高きところから低きところに流れる。
東阪名で起きていることが時間差で地方都市に起きる。
そう警笛を鳴らすPROPSの清水代表。
商売をする鳥取も業務委託制度のサロンにカラー専門店に大手カジュアルサロンなど、脅威となりうる店の進出が相次いでいる。
経営セミナーやサービスクオリティアップの技術セミナー等、対策の学習機会を用意するも大半の美容室経営者は意に介さず。どこ吹く風といった状況に頭を悩ます。

「地方だから?みんな、のほほんなのかな?」

まるでイソップの<オオカミ少年>のお話そのもの。
「オオカミが来るぞ〜〜」「オオカミが来るぞ〜〜」
村人の慌てる姿を見たくて何度も嘘を言う少年の言葉に村人は、また嘘をついているんだとタカを括(くく)る。
そして本当にオオカミが来た。
結果、信じた人だけ助かった。

いまは問題ないから・・・・しかし、やがて問題になるんですよ〜〜
その時では遅いんですよ〜〜〜

ビジネスの世界は,そんなに甘いモノではないんですよ〜〜。
喰うか喰われるか。

理髪の世界を見てください。
1995年にQBハウスが事業を興し、あっという間に1000円カットが広まり旧態依然とした理容室は壊滅状態。

美容室もどんどん増えるカラーサロンに旧態依然の美容室は大打撃を受けるんですよ〜〜。

サッスーンカットが日本に上陸した1960年代。
それまでの美容院はパーマとセット
シザーで髪を切るのではなくレザーカットでスタイルを作っていた時代。

技術革命と言われるサッスーンカット襲来。

あっという間に日本全土に広まって・・・。
美容室の技術を変えていったんです。

その時に没落した美容院の先生は、みんなレザーカット自慢の人だったんですよ。

まさにダーウィンの進化論、変化に適応した者が生き残り、変化を拒んだ者が滅びる。

これから起きるのは技術革命ではないんです。
マーケティング革命なんです。
いや、マーチャンダイジング革命なのです。

小さな店で良い客をゆったり、高単価でやっています。
スタッフとは家族のような付き合いで「愛」で繋がっています。

お〜〜怖(こわ)!!

八百屋が消えた、魚屋が消えた、肉屋が消えた。
雑貨屋が消えた、文房具屋が消えた、さらに本屋が消えそう(24000店あった本屋は12000店に40%も消えているんです)。

美容室は安泰だ。

それこそ「あま〜〜い」ですよ。

耳を傾けないのは自由です。
今の世の中、自己責任という言葉ですべて片付けられるんですから。

その時になって気づいても手遅れだということは言っておきます。

もし、この先を考えるなら、どうぞ経営実戦研究団体BMSで経営の何たるかを学んでください。

そして未来に生き残る会社を造ってください。

もう時間はありませんよ。
「オオカミが来るぞ〜〜」

信じる信じないは,あなた次第です。

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL29
< ビジョンもねえ、計画ねえ、動きもねえ、これじゃ結果は出るわけねえ >をお届けします。

 

「あなたのビジネス構想は?」
こう聞かれてハッとする人が多いと思います。
それは大半の人が成り行きで発展出来たらと思っているからなんです。
どうしても何かを成し遂げる、そんなビジョンがないんです。

店が繁盛した延長線上に出店
スタッフの成長の延長線上に出店
いい物件との巡り合ったら出店

こうした考えで経営しているとするなら、事業の発展なんて時の運みたいなものですよ。
こういうのを「たら、れば、経営」と言うんです。
これでは発展するわけがないんです。

大志を抱き、それを計画に落とし込み、確実に計画を遂行する。
これが経営の基本です。

大半の人は大きな構想を描きません。
持っていたとしてもスケールの小さいものです。
「なぜ、もっと大きなビジネスにチャレンジしないの?」
こうした質問に対して・・・

「だって、人の採用も更に厳しくなるし、これだけ店があったら成り立たせるのも難しいよ」「ましてや俺には経営の才覚ないし・・」

こんな言葉を頭の中にイメージしているんです。
そう、出来ない理由を考えているんですから出来るわけがないんです。
意志のない事は現実にはならない。

中には事業計画すら無い会社があるなんて、ビックリポン。
あったとしても作る時だけ合宿だ、幹部会議だ、その後は単に実績を表に記すだけ。だれも意識しない単なる数字が記された紙切れ。
それでもエクセルで作った計画書に実績を入れ込む経営者は、まだましです。
作った事さえ忘れている経営者もいたりして・・・
まあ,大半は、数字を見て「厳しいな〜」って眺めて、会議を開いて幹部やスタッフのケツ叩く。「もっと、がんばれ!!」
その時は幹部もスタッフもその場をしのぐために神妙な顔をしているけど、
翌日になっても行動は何も変わらない。

だって、具体的な行動を指示していないんですから・・。
変りようがない。

元凶は経営者にビジョンがないことなんです。
自分の一生をかけて、何かを成し遂げるという意志がない事なんです。
意志があれば,当然,それを成し遂げるための算段を考えます。
それが計画です。

計画はビジョンを現実にするための物語なんです。
顛末は、「めでたし、めでたし」なんです。
その過程はすべて「いつまでに」「なにを」「どこで」「誰が」「誰に」「どのように」「いくらで」5W2Hで表します。
そして、作業に落とし込み、教育訓練して、徹底してやり通すことです。
行動の裏付けがあって、はじめて計画と言えるんです。

どのような筋書きでビジョンを達成するか。
構想がなければ、ビジョンはお飾りです。
「やれたらいいな」は単なる願望です。
宝くじの1等の当選を願うのと一緒なんです。
「やる」「やり遂げる」という意志を持つ。
そして、それをやり遂げるための具体的な行動を計画する。
数字は、その行動の結果を示すモノで無くてはならないんです。

そしてやってみて、結果を判断して、やり方を変えて、再びやってみるんです。

そう、みんな知っているPDCAですよ。
しかし知っているとやっているは天地の開き。
吉幾三の歌ではありませんが「ビジョンもねえ、計画ねえ、動きもねえ、これじゃ結果が出るわけねえ♬」

やらないんですから上手くいくわけ無いんですよ。

 

 

 

「こっそり読んでいる出来る経営者のあんちょこメールマガジン」VOL30
< もっとお客さまの身にならなければ >をお届けします。

 

かつて街には商店街があって、そこには小さな店が立ち並び、多くの人が行き交い、どこも多くの客で賑わっていた。
そうオールウェイズ三丁目の夕日の昭和レトロの話。
それが・・・。
昭和40年代からスーパーマーケットという業態が全国に広がり、それに伴ってこうした小さな商店は衰退の道を辿る。
ダイエーが日本一の小売業になったのも遠い昔お話。
ダイエーだけじゃない。サティもヤオハンも姿を消した。
いまではイオンとイトーヨーカ堂
しかしどちらも総合スーパーは事業の足を引っ張る存在になっている。
ふと思えば至る所にショッピングモールやアウトレットモール、更にはAmazonに代表されるネットショップが台頭し、まるでブラックホールのようにあらゆる消費を吸引しはじめている。

駅前を見渡せばカフェに居酒屋に牛丼チェーン、コンビニにラーメン屋に不動産屋と美容室が軒を連ねる。
そして食品売り場だけが。かろうじて賑わいを保つ総合スーパー。
パチンコ屋もかつての勢いは無い。
そして駅には鉄道会社が商業施設を構え、駅を利用する人たちの消費を飲み込む。

街の変化は時代を如実に表している。

・・・・・これが現実の姿。
___________________________

さて、この話であなたは、どのような立場を考えましたか?
滅びゆく零細な商店主ですか?
それとも苦境に喘ぐ既存の業態店の社長ですか?

それとも・・・・こうした現実に新たな発想で挑むアントンプレーナー(起業家)ですか?
スターバックスもタリーズもメガネのZOFFもJINSもまだ登場して日は浅い。
新たな発想で急激に発展している店の存在も見逃してはいけないんです。

大事なのは現状の問題を探す事ではないんです。
現状からチャンスを見出す事なんです。

世の中の動きはちっぽけな存在の私たちには、いかんともしがたいことなんです。

流れに真っ向から逆らってはダメです。流れに身を任せてもだめです。
流れを見極め、抵抗の少ない場所を見つけ、その場で存在価値を築くことが大事なんです。

幸いにして美容室は、お客さまが目的を持ってやってきます。
エキナカにあるクイックカットは別ですが、衝動買いが無い分、お客さまは計画的に店を利用しているんです。

それだけに選ばれる存在だということに気づくんです。
選ばれる店って?
みなさん方は、選ばれるためにすぐに”美しくする”、ただそれだけを考えてしまいせんか?

そういう店を好む人もいるでしょう。
しかし、周りを見渡せば、どこも「私の店は・・私の店は・・」と同じ事を訴えかけているんです。
みんな同じ。
同質化という世界に存在するから苦しんです。

発想が貧困なんですよ。
お客さま(大衆)の気持を理解していないんですよ。

いまの美容室は、わたしに言わせれば,非常に不親切です。
「予約無き者、立ち入りを禁ずる」
「お金無き者、立ち入りを禁ずる」
「お洒落、美容に興味無き者,立ち入りを禁ずる」
昔,美容室は、前掛にツッカケでちょっとした時間を見つけて
気軽に利用出来た場所だったんです。

そしてそこは、お客にとって気兼ねせず楽しさを満喫出来る場所だったんです。

だからサロン(人が集る場所)だったんです。
週刊誌を読みふける客、客同士でうわさ話、バカ話、旦那の愚痴を言い合う客、先生と世間話や美容の話をする客。
そこには、いろいろな人間模様があって、美容室に行くと、みんな元気になって帰っていったんです。

それがいつとはなしに気位(きぐらい)を高め、お客が構えなければ行けない場所に変えていってしまったんです。
お客を遠ざけたのは美容室なんです。
美容師の地位向上、地位向上と言うけれど、客からどんどん離れているんです。

奇抜なファッション、奇抜な化粧、
そんなの誰も素敵だとは思っていないんです。
大人から見れば、こうしたホスト、ホステスまがいの美容師の姿にチャラさを感じているんです。
こうした風潮がまかり通ることが奇異に見られ地位を下げているんですよ。
美容師は黒子なんです。

そしてすべき仕事は、お客さまを元気にする事なんです。
だからエブリバディ、エブリタイム、ウェルカムであるべきなんです。

そのために利便性を高め、利用出来ない障害を取り除いていく事が大事なんです。
もっと俯瞰(ふかん)的に、多角的に、そして集中してモノゴトを捉えるんです。
そうしたら、なにをお客さまが求めいるかがわかるんです。