BMSビジネスヒント 034

BMSビジネスヒント 034
< 46 2:8 9:1 >

この数字わかりますか?
まず、最初の46は、日本人の平均年齢です。少子高齢化が進む中、これからもどんどん平均年齢は上がっていくんです。
特に団塊の世代と言われる昭和22年から25年に生まれた人は、おおよそ1000万人。65歳以上のシニアといわれる層は3500万人 実に総人口の3割近くがシニアなんです。
いつの時代も団塊の世代の動きが世の中を動かしてきたんです。
そして次が団塊ジュニア、団塊世代に子ども達です。
写真でアップしている人口ピラミッドを見れば一目瞭然ですね。
まるで若い女性のボディラインのように・・・バスト ウェスト、ヒップという感じですね。
その後はどんどん先細っているんです。

さて次の2:8、これはマーケティング的に見た富裕層と一般大衆の比率です。
お金持が2割、庶民と言われる人が8割なんですね。
・・・でなにを想像出来ますか?
そうです。一般大衆は富裕層の4倍もいるんです。
日本全体の資産の2割は2%の人が持っているんですよ。

そして最後の9:1、これは推測の数字ですが美容室のマーケティングのベクトルです。
9割の美容室は標準的な価格(中間価格帯)、または高価格帯の店です。
ご自身の店の周りの同業をチェックしてみてください。
低価格帯の店は,多く見えても実は1割程度しか無いんですよ。
なんたって、あの阪南理美容でも650店、理美容室トータルで35万店とすると、その数はわずか0.19%しか無いんです。ちなみにQBハウスは500店です。

これらの数字”46””2:8”9:1”を知って何を感じましたか?

「そうか〜」「なんで自分たちは間違ったマーケティングをしてきたんだろう?」
そう気づいた人は、優秀な人です。
しかし、大半は「へ〜〜それで?」「俺は、俺流を貫く」なんて思われたのではないですか?

それはそれでかまいません。
しかし“46”“2:8”“9:1”という数字から読み取れるのは、俺流を貫くと思われた方がとてつもなく難しいビジネスをしているということなんです。
だって、そうでしょう。
少ない客に多くの店が群がっているんですから。
さらに中高年、老人が増える社会にあって、流行のファションを売ろうとしているんですから。

まるで南極で氷を売っているのと同じなんです。

なぜそうなるかと言うとカリスマの亡霊を背負っているからなんです。この10年、15年の間に店を構えた人、いやもっと昔から、美容はファッションだと思い込んで来たからです。いや、そう思って過ごしたかった美容師さんの夢だったのかもしれません。
一部では美容は間違いなくファッションです。しかし大半は、日本の文化を支える“みだしなみ”なんです。

ここまで話すとおわかりになったと思います。
もし、あなたがこれからビジネスを発展させて行きたいなら目を覚ますんです。
世の中の本当の動きに気づくんです。

最後の最後にもう一つの数字“29”
これは美容師さんの平均年齢です。
日本人の平均が46歳、美容師さんの平均年齢が29歳
46歳の人は29歳の人の気持がある程度わかります。通り過ぎてきたからです。しかし29歳の人は46歳の人の気持はわからないんです。まだ経験したことがないからです。
だからお客さまが求めるモノがわからないんです。
自分と同世代の人を常に基準に考えてしまうんです。
29歳の人なら美を求める世代です。幾らかかっても綺麗になりたい、そう思う世代です。しかし相手は46歳の人です。見た目の美しさより、人としての輝きを求めているんです。
そのために“みだしなみ”を大切にするんです。そして大衆と言われる8割の人は、分相応の出費ですませようと考えているんです。

これが今の世の中なんです。

無知は恥ではない。
学べば済むこと。
むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。
そのために経営の基本を学び、発展する会社を造るんです。
どうぞ経営実践研究団体BMSの入会し、壮大なロマンを抱き,
この真にお客さまが求めるサービスを提供する立派な会社を造ってください。
          
          BMS主宰 カットルームグループ代表
                  橋本憲夫

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
* ご意見、ご感想があればコメントいただければ幸です。
  また内容を評価いただけたらシェアいただければ
  これまた幸です。
* BMSについて詳しくお知りになりたい方は
  ホームページをご覧下さい。