【起業しようと思ったら、自分で取り扱う商品やサービスについて“売価が出発点”という話】
《プライスポイントという経営用語を知っていますか》
その売価なら大多数(8割)の人が買いたいと思う値ごろ価格のことです。
最安値のことを言っているのではありません。
缶ビールは180円かもしれませんが、居酒屋さんはジョッキ生とすると380円、デズニーシーならグラス生ビールで770円ということもあります。
そうなんです。
飲食、サービスでは、流通業と違って、単なるモノ売りではありません。
だから、お店よって、または時間帯や個人の力量によってプライスポイントは違います。
クイックバーバーのQBハウスは1000円のワンプライスストアです。
理容店の総合長髪料金と比べると約1/3の価格かもしれません。
しかし、顔そりも、洗髪も、ブローもありません。
だから、まったく別な“トレードオフサービス”と考えなくてはなりません。
プライスポイントは店によって、企業によって、そのサービス内容で変わります。
しかし、次の大切な原理原則は知っておいてください。
①上限の売価はプライスポイントの3倍以内。
価格差が大きいとお客様に不安や安い料金を購入することへの貧しさを増長させるのです。
あんな高い料金のサービスを注文する人がいるのに私には注文するほどのゆとりがない、、、。
メニューの料金を気にせず、注文できるような価格差、それが3倍以内ということでしょうか。
1万円のスーツの隣に10万円のスーツがあったら、いちいち値札を見ないと不安ですよね。
そして、その価格差にお客様は戸惑い迷うのです。
②売価の数は7種類まで。
1000円、2000円、3000円、4000円、5000円、7000円、9000円で7ラインです。
一流は5種類まで、売価の種類が多いことは決して自慢すべきことではありません。
③端数切りは統一をする。
1000、2000円、3000円とか
980円、1980円、2980円とか
999円、1999円とか、2999円といった意味です。
モノ売りの小売業ではゼロ「0」は二桁続けないという原則があります。
さらに、商品構成グラフを学ぶとさらに深堀ができると思います。
商品構成グラフの活用にるいてはオンラインセミナー限定でお話します。
これらの原則を知っていて、売価を決めるのと決めないのでは、お客様へのプライスイメージが全然違います。
そして、プラスポイントを知っていて起業するのと知らずに起業するのとでは生死を分けるようなものです。
起業一年で、半分は消滅します。
それは、競争に敗れたからではありません。
競争のスタートラインにも立てなかった。
自滅という言葉がぴったりです。
経営はゲームではありません。
経営には原理原則がある。