BMSビジネスヒント 012 

BMSビジネスヒント 012 
< 組織を機能させる >

あなたの会社の消火活動は万全ですか?

例えば、あなたが火事を発見して「火事だ〜〜」と叫んだ後に、それを聞きつけた人が同じように「火事だ〜〜」と叫び、そしてさらにそれを聞いた人も「火事だ〜〜」と叫び、で結局燃えつきたりしてはいませんか?
それとも「火事だ〜〜」という声にみんな一目散に逃げていませんか?
そして遠くから火事場見物をしていませんか?
あるいはみんな好き勝手、バラバラに動いていませんか?

「火事だ〜〜」の声に、それを聞きつけた人は「バケツに水を入れてもって来〜い」と叫び、そしてバケツを持ってきた人たちに「みんな並んでバケツリレーをしろ」と指示をし、指示を受けた人たちが一列に並びバケツリレーをするんです。
それだけでなく、さらに火元で水をかける人に向って「あそこにかけろ〜」と指示をするんです。
このように組織立って、懸命に消火活動をして火事は鎮火するんです。

消火訓練って、逃げ方を教えているんじゃないんですよ。
起きた事態に対して「誰が」「何を」するか、どのような命令系統で対処するか、いざという時にためにみんなで分業を明確にするためにやっているんです。

組織を機能させるというのは、必要な作業・仕事を役割分担し、それを完全に出来て、さらに最適な人をあてがうことなんです。
人に作業・仕事を任せるのでなく、作業・仕事に人を割り振るということなんです。

マネジメントは管理ではありません。
数字を向上させる作業を変え、徹底することなんです。
また、組織とは役割分担のことです。
社長は社長の仕事(戦略・転換)、専務は専務の仕事(戦術・改革)、店長は店長の仕事(作業割当・改善)スタッフはスタッフ(完全作業・報告)の仕事です。
そのためにも仕事・作業を細部まで洗い出すんです。
そして一つひとつの作業・仕事を誰がするかを決めるんです。
また単に「これをしろ」ではなく役割を担う人に目的や目標をしっかりと伝えるんです。
さらにそれを評価(マネジメント)する人を決め、役割を担った人が目的や目標を達成するための教育・訓練をするんです。

想像しただけでもわかると思います。
機能した組織と機能していない組織の結果。

あなたの会社は、火事を消せますか?

マクドナルドの写真をアップしました。
あの大問題の会社、組織立った懸命な消火活動で、いま息を吹き返しつつあります。
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