【多くの理美容サロンオーナーはリスクを避けようとするが、それは同質競争に巻き込まれること。異業種起業家はリスクを避けるため競争しない真空マーケットを狙う】
いくらベスト立地でも他社との差異化ができていなければ過当競争に巻き込まれます。
競争しない、競合しない新業態やフォーマットが重要なことは言うまでもありません。
以下はピンポン代表春田氏が美容サロンの閉塞感の原因を述べたものです。
新業態やフォーマットの大切さが理解できると思います。
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一昔前は、美容師になったら、やがて独立して財を成すというのが
一般的でした。
また成功者を傍らで見ることで、やがて私もという意欲を持ち、
早い人で20代後半そして遅くとも30代後半までに多くの人が
独立していきました。
しかし巷にサロンが溢れ、景気が停滞しビジネスリスクが高まっています。
めでたく独立オープンをしても1年で1割、3年で2割、5年で3割の店が姿を消しているのです。
そのため独立に際して安全を第一に考え、従事していたサロンをコピーし、
小規模で展開します。
それゆえに、独立後の収入も低く、集客、求人、教育などで四苦八苦している先輩の姿を目の当たりにし独立への憧れが薄れています。
しかし反面、カリスマ時代に美容師になった人たちが丁度独立世代に差し掛かり生計を考え独立を決断し多くの新規開業が見られます。
したくてする独立ではなく、しなければならない独立。
当然リスクを最小限に安全を基本に据えます。
よって・・魅力の無い店が生まれるのです。
この原因は何か?
それは類似の氾濫です。
ビジネスモデルがパターン化。
夢を持って出店するのと、出店せざるをえなくての出店では展開が違います。
前者は問題解決、課題解決に挑むのに対して、
後者は働いていた店の支店を名前を変えただけの展開。
その先というものがありません。
既存のビジネスモデルの問題解決型ではなく、
単純コピーだから店が流行らないのです。
差別化の基本は、問題解決,課題解決です。
この解決をスルーしたコピー展開は類似化です。
類似の氾濫は価値そのものを下降させます。
これが美容サロンの閉塞感の根源です。