【ご挨拶】

【ご挨拶】
経営実践研究会B.M.S 立ち上げにあたって

事業とは、一時の繁盛を目指すモノではなく永続的に発展させ、そこに関わるすべての人を豊かにしていくものでなくてはなりません。

しかし、現実の美容サロン業界は、年間1万店もの店が開店する一方で、同数の1万店が閉鎖しています。

また、お客さまの美容サロン年間利用回数は6回を切り、1年間一度も美容サロンを利用しない女性が12%を越えているのです。

美容師さんの平均年収は286万円と全産業において最下位を争っています。

ファッションという華やかさに憧れてなった美容師を3年以内に5割が辞め、10年続ける人は1割にも満たないのです。

さらに40歳を境に美容サロンの就労者は急激に減少しているのです。

長時間拘束、低賃金、低保証が普通と考えられている異様な状態。

こうした現実のなか、大方の美容サロン経営者は、起きている現象に必死で対処する手探り経営を続けています。

差し当たって困っていなくても、この延長線上は、やがて困る日が訪れることは火を見るよりも明らかです。

私が身を置いていた流通の世界は、今日でこそ、多くの巨大企業が存在する一大産業として認められていますが。

戦後間もない昭和30年代、百貨店を除いた小売店の実情は生業としての零細店ばかりで、消費財の末端配給としての業種店しか存在していませんでした。

その時代の流通業の実態が、まさに今のサロン業界と重なります。

流通が今日の発展を遂げた理由は、経営の原理原則に基づき“買う立場”“使う立場”そして“働く立場”を大切にし、自らが身を切る業務改善、改革を進めて続けた結果です。

私は、14年前美容サロンを立ち上げ10年で50店舗のチェーンを作りました。

それができたのは、経営の近代化を進めた流通に携わり、そこで学んだ知識を元に経営コンサルタントとして大手上場企業を指導するだけのノウハウを身につけていたからです。

今回、私が経営実践研究会B.M.Sを立ち上げるのは、私が学んだこうした経営のあり方をもって、このすばらしい業界を名実共に誰からも認められる産業に変革していきたいという強い想いです。

正しさを問いただし勇気を持って変革に挑む。

B.M.S.への参加は、理美容サロンの経営者であれば、営む事業の規模も年齢もキャリアも問いません。

なぜなら事業は永続発展させていくモノであり、ゴールなど無く、だれもが発展途上にあるからです。

共に学び、共に正しい道を切り開く。

是非B.M.Sに参加し、強く正しい経営のノウハウを身につけてください。

経営実践研究会B.M.S

主宰 橋本憲夫

平成29年8月