BMSビジネスヒント 123

BMSビジネスヒント 123
< 60点で成り立つ店 >

美容室を見ると、どこも規模の割に人が不足している。
素敵な内外装、ゆったりとした店内。
採算は合っているのだろうか?
賃料負担に減価償却、粗利益の18%が限界。
過剰な投資で苦しんでいる店は数なくない。

スタッフを5人確保できれば
単価が6000円取れたら
客が500人来てくれたら

こんな甘い試算でことを始めると痛い目に会う。
初期投資は少なく、そして最低限の人員でも店が回る。
リスクを侮らない方がいい。

基盤のある会社ならともかく、基盤のない店は、小さな商圏、小さな展開。
それを数多く作って行くんです。

売上=1店舗の平均売上 ✖️ 店舗数
売上=スタッフの総労働時間 ✖️ 1時間たりのスタッフの生産性

効果、効率。
小規模店舗を成り立たせることをまず考える。
他店との差異化
品揃え、価格、サービス。
お客様が買いたい価格で、お客様が納得するサービスを提供する。
店頭告知、ポスティング、低いランクのウェブ広告
特徴が際立ているだけでに広告ヒット率は高い。
店をやるなら、まず集客に目処をつける。
それもそこそこで成り立つ程度の規模に抑える。

その上で効率。
一般的にお客様が美容室を利用するのは2ヶ月に一度程度。
美容室に行くと時間がかかる。費用がかさむ。
これらが障害となり、利用頻度は増えていかない。
それに対して安価な店は、早さと価格が売り。
必然的にちょとした時間に気軽に利用する。
この気軽さ、これが商売の安定には欠かせない。

1店舗の店が成立したら、近隣に店を出す。
一度評判が立つと客は自然と増えて行く。
あそこにもある、ここにもある。

格好いい店を作るのではなく、利益の上がる事業を育てる。
リスク軽減。
初期投資、オペレーションコストをいかに抑えるか?
60点で成り立つことを前提に店を作る。

間違いだらけの美容室経営。
そろそろ、何のために店をやっているかに気づかなきゃ。

やりたいことは、事業が安定し余裕を持ててから。

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無知は恥ではない。
学べば済むこと。
むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。
そのために経営の基本を学び、発展する会社を造るんです。
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未来に向う立派な会社を造ってください。
          
          BMS主宰 カットルームグループ代表
                  橋本憲夫