BMSビジネスヒント 109
＜ 働き方を見直すんです ＞
もう１２月も中旬を過ぎましたね。
今年も余すこところ２週間
ようやく店は暮れの忙しさ。
しかし過去に比べて盛り上がりが欠ける。
そうお感じになっていませんか？
そう、潮目が確実に変ったんです。
ここから先を考えたら、いままでのままでいいわけがないんです。
今年一番印象に残ったのは、人手不足という言葉です。
有効求人倍率は過去最高になり、政府主導で賃金ベースがあげられる。
どの産業も人は採用出来ないは、人件費は高騰するは・・。
コンビニバイトの深夜勤務が時給１５００円
宅配業者は時給２０００円ですよ。
この影響が美容の世界に来ないわけが無い。
労働集約型のビジネスは、人件費の上昇が直接経営に影響を受けます。
それも社会保険に賃金上昇、ダブルパンチで襲っているんです。
だから働き方改革
事業改革を進めなければならないんです。
お客さまを担当していない時は，生産０の状態。
コストだけが発生している状態です。
これを解消していかなければならないんです。
一般的な美容室は、こうした生産ゼロの時間が５割以上もあるんです。
それだけ仕事量が不足しているんです。
この解決策の一つは集客力の強化です。
なにしろお客を入れ込むんです。
１２月の売上が多いのは、普段の月よりも集客できるからです。
作業量が増えるからなんです。
生産０の時間が少ないからです。
だから今のやり方に固執してはいけないんです。
発想を切り替えるんです。
客が来る理由をもっと用意するんです。
カットルームでは、持込みカラーというメニューがあります。
ドラッグストアなどでカラー剤を買って、持ち込んでいただいたら１０００円でお染めする。
このサービスを利用するお客さまが結構いるんです。
これは利益メニューではありませんが、こういうお客さまも炭酸泉でシャンプーしたり
トリートメントをしたり、もちろんカットもするんです。
なかには、ホームカラーを辞めてサロンカラーに切り替える方もいるんです。
そして通い続けてくれるんです。
昼間の時間帯が暇ならタイムサービスをしてはいかがですか？
新規だけ、なんて考えないで、既存のお客さますべてに案内するんです。
すると、混み合う午前や夕方の客が減ります。
昼間の時間帯にお客さまを入れ込むより、
人気の午前や夕方からの方がお客さまを入れやすいじゃないですか。
人気の時間帯にイトリが生まれると予約が埋まって客を入れられないという遺失利益を防ぐことができるんです。
毎日じゃなくてもいいんですよ。
比較的空いている水曜日だとか木曜日に限定しても良いんです。
また、ケンタッキーフライドチキンや天丼のてんやがやっているように月に１度のサービスデーもありですよ。
なにしろ頭を使って客を入れ込む。
お客さまに来ていただく理由を用意するんです。
もうひとつ工夫しなければいけないのは、曜日、時間に応じた人員配置です。
全員正社員のフルタイム
この仕組みでは無理が出はじめているんです。
働きが少ない時も人件費が発生するので高コスト体質になってしまうんです。
だから就労調整によって人件費をコントロールするです。
小売りや飲食の世界では当たり前に行われている方法なんです。
午前や週末の忙しい時に多くの人を投入し、平日の暇な時に投入する人員を絞る。
パートタイマーを有効に活用するんです。
ここに記したのは、ほんの一例です。
なにしろ、いまのままではダメだということに気づくんです。
そして一人当たりの作業量を増やすことを考えるんです。
それができなければ高騰する人件費吸収することはできないんです。
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BMS主宰 カットルームグループ代表
橋本憲夫
