BMSビジネスヒント
＜ 来る者には感動を，去る者には幸せを ＞
この言葉は、ある大手美容室チェーンの社長が教えてくれた言葉です。
「人を採用するというのはね、その人のいいところを最大限ひ引き出す力が無いと高くつくんだよ」
「だから、働いてもらう人が、ここで頑張りたい、と思わせるようなことをしなければいけないんだ」
「がんばりたという人は、どんな仕事を与えても、それをやろうと努力するんだ」
「最初は、なかなかできなくも、やがて簡単に出来るようになるんだよ」
「働く人に合わせた仕事じゃなくて、背伸びしてもなかなか手の届かない仕事を与えるんだよ」
「そこには期待と成長を願ってね」
「そしていつも、ありがとう、ありがとうって頭を下げるんだ」
「すると、もっとありがとうという言葉を聞きたくて、もっと頑張ってくれるんだ」
「そうなると、その子を採用したことが安い買い物になるんだ」
「人の採用が高くつくか，安くつくか、それは雇う側の力量なんだよ」
「それとね、辞めて去って行く人に対しては、どんな辞め方であれ幸福を願ってあげるのが、
一時であれ一緒に働いてくれた人への礼なんだよ」
「だから、別れ儀には、ありがとうって頭を下げるんだよ」
また、ある大手チェーンでは、辞めていく人に額の多少に関わらず、
働いた機関に応じた餞別を渡すところがあります。
「これから，頑張ってね」と言ってやさしく送り出すんです。
すると辞めた会社（店）を悪くいう人はいないんです。
理美容室は、労働主役型の産業です。
機械と違って、一人ひとり感情があるんです。
愛情を注げば，一所懸命働いてくれます。
冷たくあしらえば、仕事に熱を入れなくなるんです。
昔，昔の美容院は、まさに人と人。
修行で勤めた店では、下働きに炊事洗濯家事の手伝い。
どこから、どこが仕事などという線引きはなかったんです。
教育よりも躾、それもどこに出しても恥ずかしくないような人間教育。
働いて何年かして年頃になると、見合いの話を持ってきたり、
それでも働き続けていると、「あなたも、そろそろ独立しなさい」と言って
不動産屋さんを呼んで店を探させ、店を開店させたりしてたそうです。
その子の将来を自分事のように考え、世話を焼いたんです。
だから、辞めた後もお師匠さんと言って慕われたんです。
美容室の原点は、ここにあるんです。
お客さまであれ，スタッフであれ、すべての人に愛情を注ぎ、出来るすべてを尽くすんです。
偉い社長なんてだれも求めていないです。
働く社員は、自らが誇れるすごい会社や、愛する会社を求めているんです。
だから，会社は無機質であってはダメなんです。
金で繋がったら、金で離れていくんです。
条件繋がったら、条件で離れていくんです。
そこには、相互信頼する気持で繋がっていなければダメなんです。
ここで働いたらチャンスがある。
ここで働いたら成長出来る。
そのために雇う側は、スタッフ一人ひとりの将来を真剣に案じ、スタッフの成長に沿って
活躍出来る場を作ってあげるんです。
成長する事によってのみ、それが実現出来るんです。
色々なことを手掛けて勢いのある会社は、スタッフが生き生きしていますよ。
スタッフが自分の言葉で会社を語っていますよ。
言われなくてもニコニコしながら動いていますよ。
会社は，多くの人の感情の集合体です。
その感情をポジティブにまとめあげるのが社長の仕事なんです。
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むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。
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BMS主宰 カットルームグループ代表
橋本憲夫
