BMSビジネスヒント 040

BMSビジネスヒント 040
< 正しい数字をしっかり掴みなさい >

美容室が多いことを問題にする人がいるけど、問題は美容師の数なんですよ。
20万店あって、みんな一人の店だったら20万人の美容師さん
サービスを提供するのは20万の店ではなく20万人の美容師さんなんです。
仮に美容室を利用する人が5000万人いたとします。
そして年間6回利用したとすると延べ3億人が1年間に美容室を利用する事となります。
この3億人を美容師さんの数20万人で割るんです。
答えは1500人です。
ところが1店舗に2人が働いていて40万人美容師さんがいたとします。
店舗数は変りません。
すると3億人÷40万人=750人になってしまうんです。
おわかりになりますか?
もっとわかり易く説明するなら店が10万店減ったとします。
しかし1店に4人が働いていたら店は10万店で美容師さんの数は40万人です。
3億人を10万店で割ると1店舗3000人
1店舗あたりの年間客数は倍になりますが、やはり40万人で割と750人。
20万店、美容師さん20万人に対して10万店40万人の場合、一人が担当する年間のお客さまの数は半減するんです。

だから、店舗過剰ではなく働き手過剰が問題なんです。
人手不足ではないんです。

■ 美容室の数が問題ではない
■ 美容師の数が問題なんだ
■ 低い人時生産の元凶はは過剰な美容師
■ だから美容師は不足ではなく、むしろ余剰なんだ

こうした誤った数字の認識を多くの美容サロン経営者が持っています。
一人あたりの生産性が高い低いを論じることも一つです。

売上を頭数で割る
売上180万人を3人で平均60万円
そもそも分子は粗利高なんです。*粗利益は生み出す付加価値。
材料費5%の店と15%の店
方や粗利が95%方や粗利は85%
同じ売上でも粗利益で見ると方や57万円、方や51万円なんです。
さらに分母は頭数ではなく総労働時間なんです。
9時にオープンして21時まで一日12時間働かせる店と
9時にオープンして18時まで一日9時間働く店では
もし、同じ粗利益だったら
1時間あたりの生産性(人時生産性)は、9時間労働の店の方が25%も高いんです。
ましてや今、多くの美容サロンがパートスタッフを雇用しています。
正社員とは違い,働く時間は限られています。
それを一人として数えたら意味ないじゃないですか。
だから総労働時間を分母にするんです。

■ 売上自慢は意味が無い 粗利益で考えろ
■ 一人当たりではなく1時間当たりで捉えろ
■ だからパートを上手に活用しろ

この1時間当たり一人がいくら稼ぐか。(人時生産性)
<人時生産性=粗利 ÷ 総労働時間>

これが捉えるべき指標なのです。
これらは、ほんの一例です。

このように美容室経営では、間違った数字の認識が横行しています。
だから経営が上手くいかないんです。

無知は恥ではない。
学べば済むこと。
むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。
そのために経営の基本を学び、発展する会社を造るんです。
どうぞ経営実践研究団体BMSの入会し、壮大なロマンを抱き,
未来に向う立派な会社を造ってください。
          
          BMS主宰 カットルームグループ代表
                  橋本憲夫
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