BMSビジネスヒント 038
< もっとお客さまの身にならなければ >
かつて街には商店街があって、そこには小さな店が立ち並び、多くの人が行き交い、どこも多くの客で賑わっていた。
そうオールウェズ三丁目の夕日の昭和レトロの話。
それが・・・。
昭和40年代からスーパーマーケットという業態が全国に広がり、それに伴ってこうした小さな商店は衰退の道を辿る。
ダイエーが日本一の小売業になったも遠い昔お話。
ダイエーだけじゃない。サティもヤオハンも姿を消した。
いまではイオンとイトーヨーカ堂
しかしどちらも総合スーパーは事業の足を引っ張る存在になっている。
ふと思えば至る所にショッピングモールやアウトレットモール、更にはAmazonに代表されるネットショップが台頭し、まるでブラックホールのようにあらゆる消費を吸引しはじめている。
駅前を見渡せばカフェの居酒屋に牛丼チェーン、コンビニにラーメン屋に不動産屋と美容室、
そして食品売り場だけが。かろうじて賑わいを保つ総合スーパー。
パチンコ屋もかつての勢いは無い。
そして駅には鉄道会社が商業施設を構え、駅を利用する人たちの消費を飲み込む。
街の変化は時代を如実に表している。
・・・・・これが現実の姿。
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さて、この話であなたは、どのような立場を考えましたか?
滅びゆく零細な商店主ですか?
それとも苦境に喘ぐ既存の業態店の社長ですか?
それとも・・・・こうした現実に新たな発想で挑むアントンプレーナー(起業家)ですか?
スターバックもタリーズもメガネのZOFFもJINSもまだ登場して日は浅い。
新たな発想で急激に発展している店の存在も見逃してはいけない。
大事なのは現状の問題を探す事ではないんです。
現状からチャンスを見出す事なんです。
世の中の動きはちっぽけな存在の私たちには、いかんともしがたいことなんです。
流れに真っ向から逆らってはダメです。流れに身を任せてもだめです。
流れを見極め、抵抗の少ない場所を見つけ、その場で存在価値を築くことが大事なんです。
幸いにして美容室は、お客さまが目的を持ってやってきます。
エキナカにあるクイックカットは別ですが、衝動買いが無い分、お客さまは計画的に店を利用しているんです。
それだけに選ばれる存在だということに気づくんです。
選ばれる店って?
みなさん方は、選ばれるためにすぐに”美しくする”、ただそれだけを考えてしまいせんか?
そういう店を好む人もいるでしょう。
しかし、周りを見渡せば、どこも「私の店は・・私の店は・・」と同じ事を訴えかけているんです。
みんな同じ。
同質化という世界で存在するから苦しうんです。
発想が貧困なんですよ。
お客さま(大衆)の気持を理解していないんですよ。
いまの美容室は、わたしに言わせれば,非常に不親切です。
「予約無き者、立ち入りを禁ずる」
「お金無き者、立ち入りを禁ずる」
「お洒落、美容に興味無き者,立ち入りを禁ずる」
昔,美容室は、前掛にツッカケでちょっとした時間を見つけて
気軽に利用出来た場所だったんです。
そしてそこは、お客にとって気兼ねせず楽しさを満喫出来る場所だったんです。
だからサロン(人が集る場所)だったんです。
週刊誌を読みふける客、客同士でうわさ話、バカ話、旦那の愚痴を言い合う客、先生と世間話や美容の話をする客。
そこには、いろいろな人間模様があって、美容室に行くと、みんな元気になって帰っていったんです。
それがいつとはなしに気位(きぐらい)を高め、お客が構えなければ行けない場所に変えていってしまったんです。
お客を遠ざけたのは美容室なんです。
美容師の地位向上、地位向上と言うけれど、客からどんどん離れて行っているんです。
奇抜なファッション、奇抜な化粧、
そんなの誰も素敵だとは思っていないんです。
大人から見れば、こうしたホストまがいの美容師の姿にチャラさを感じているんです。
こうした風潮がまかり通ることが奇異に見られ地位を下げているんですよ。
美容師は黒子なんです。
そしてすべき仕事は、お客さまを元気にする事なんです。
だからエブリバディ、エブリタイム、ウェルカムであるべきなんです。
そのために利便性を高め、利用出来ない障害を取り除いていく事が大事なんです。
もっと俯瞰(ふかん)的に、多角的に、そして集中してモノゴトを捉えるんです。
そうしたら、なにをお客さまが求めいるかがわかるんです。
無知は恥ではない。
学べば済むこと。
むしろ恥じるべきは学びを放棄する事なんです。
そのために経営の基本を学び、発展する会社を造るんです。
どうぞ経営実践研究団体BMSの入会し、壮大なロマンを抱き,
未来に向う立派な会社を造ってください。
BMS主宰 カットルームグループ代表
橋本憲夫
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